introduction

様々なエンジニアが活躍しているエイトビット株式会社。
プロジェクトにジョインしているメンバーの中には、全くの未経験からコードを書き始めた人も少なくありません。
どのような経歴の持ち主が入社し、どのように成長していくのでしょうか。

今回は、2次研修を終えたばかりの新人エンジニアにインタビューを敢行しました。
入社の経緯、クライアント先での出来事、勉強の面白さ、将来のビジョンなどについて語ってくれました。

TALK MEMBER

Engineer Div.

Y. Y.

音楽の世界からIT業界へ

エイトビットに入社されるまでのご経歴を教えてください。

商業高校を卒業したあと、音楽系の専門学校に入りました。将来はコンサートなどの運営に携わる仕事をしたいと考えていました。
勉強は本当に面白かったのですが、卒業した年がちょうどコロナ禍の真っ最中で、希望の求人がほとんどなく、正社員として就職することは叶いませんでした。月に何度か音楽イベントの現場を手伝うアルバイト生活を2年間続け、エイトビットに入りました。

音楽の仕事を続けたいという気持ちはなかったのですか。

アルバイトとして何度か現場に入ったのですが、自分が音楽イベントの業界で働き続けられるイメージが湧きませんでした。
若い女性はいるのですが、親世代で働いているのは男性だけ。産休や育休から職場に復帰したという話も聞かず、この業界で働き続けることに不安を抱きました。
音楽は趣味として大切にとっておき、ずっと続けられる新しい仕事をしようと考えました。

IT業界に飛び込むことに不安はありませんでしたか。

商業高校では情報処理科にいたので、パソコンは日常的に触っていました。ですから、IT系の仕事にそこまで抵抗感はありませんでしたね。
もちろん、まったく不安がなかったわけではありません。正社員として働くのは初めてですし、音楽イベントの仕事とは全く違いますから。

面接官に「文系出身なのですが、エンジニアとしてやっていけるでしょうか」と尋ねたところ、「基礎研修で基礎から学べるので大丈夫ですよ」と言ってもらえました。文系からエンジニアデビューした方が沢山おられるという話を聞き、安心したのを覚えています。

いきなりつまづいた基礎研修

基礎研修はどのような内容だったのですか。

LinuxやCiscoといったインフラ系の言語を中心に学びました。
時間帯は平日の9時〜18時。研修生にはひとり1台ずつパソコンが用意され、それを使って研修を受けます。
テキストだけではなく、他のコンテンツも充実していました。たとえば、言語ごとに動画が用意されており、とても分かりやすかったです。

研修は順調に進みましたか。

順調ではなかったですね(笑)。高校時代はそれなりにパソコンに触れていたのですが、内容やレベルが全く違いました。

サーバー構築をしようとすれば毎回エラーが出て、エラーコードをコピーして原因を調べようと思っても、なにが悪いのか見当がつきませんでした。「本当にやっていけるのかな」という不安な気持ちとの戦いでした。

どのようにして基礎研修を乗り越えたのですか。

とにかく講師の皆さんに助けていただいた、という感じです。どの講師の方も、質問すれば丁寧に教えてくれました。

最初は緊張してなかなか声をかけられなかったのですが、どうしても自分では分からないことがあり、思い切って質問すると、本当に分かりやすいアドバイスをいただけました。とにかく噛み砕いて教えてくれるので、ITの知識がほとんどない私としては非常に助かりましたね。

講師の存在が大きかったのですね。

講師のサポートがなければ、基礎研修を乗り越えられなかったと思います。
理解が深まるまで何度でも丁寧に説明してくださいますし、説明を聞いて分からなければ、さらに噛み砕いて教えてもらえます。

「いつでも親切に教えてくれる人がいる」というのは、非常に大きな安心感がありました。
休憩時間に講師から話しかけてくれることもあり、研修生との関係構築を大切にしているのだなと感じました。

プロジェクトで経験を積んでからの2次研修

基礎研修のあとはクライアント先で業務に従事されたのですか。

そうです。まずはITベンダーで10ヶ月ほど働きました。発注作業や伝票処理などが主な業務で、エンジニアというより事務寄りの仕事でした。
社会人経験がなかったため、難しすぎない業務から立ち上がれたのは良い経験でした。ここでビジネスパーソンとしてのマナーを身に付けられました。

2社目は官公庁向けのサービスを提供しているクライアントで、庶務の仕事を1年間続けました。ここでも事務寄りの業務でしたが、同じ部署にサーバ構築を担当している社員がおり、インフラ系のエンジニアがどのように働いているのかを間近で見ることができました。

クライアント先に常駐しているときは、営業担当の方が「最近はどうですか」と定期的にフォローをしてくれて、孤独を感じることはほとんどありませんでしたね。

実務を経験されて、いかがでしたか。

事務処理のスキルは高くなりましたし、ビジネスマナーを身に付けられて良かったと感じています。
その一方で、資格を持っていないがゆえにエンジニアとしての業務をあまり経験できなかったのは悔いが残ります。
2次研修では必ず資格を取得しようと決意しました。

どのような資格を取得しようと考えたのですか。

AWS(Amazon Web Services)の認定資格です。
多くの企業で使用されているクラウドサービスで、今後も需要の高まりが予想されるという点が魅力でした。
そんなAWSの資格を取れば、パソコンひとつでずっと働ける人材になれると考えました。

「女性である自分が働き続けるのは難しい」という思いから音楽イベント業界を離れたこともあり、エンジニアとして働き続けることに強いこだわりを持っています。

自分と向き合った2次研修

2次研修はどのような内容でしたか。

会社にも「AWSの資格を取得したい」旨を伝えていたので、その目標を達成することが研修の目標となりました。
講師とも相談し、まずはLPICレベル1の資格を取り、その後にAWSのSAA(Solutions Architect – Associate)という資格を取得する計画を立てました。

かなり計画的ですね。

基礎研修のときは受け身だったのですが、2次研修は主体的に取り組めたと思っています。「自分はエンジニアとしてどのようなキャリアを歩みたいのか」を深く考え、自分と向き合ったからこそ、高いモチベーションで研修に臨めました。

2ヶ月の研修期間中、毎日ITスターカレッジに来て研修を受け、家に帰ってからも勉強を続けました。そのおかげで、1ヶ月目に受験したLPICレベル1の試験は一発合格することができました。

エイトビットは研修中も働いているときと同額の給与が支給されるのですが、特定の資格を取ると毎月資格手当が支給されます。研修の1ヶ月目にLPICレベル1の資格を取得できたので、2ヶ月目からは手当が支給されました。資格取得と手当が明確に結びついているので、資格を取るモチベーションは高まりやすいですね。

基礎研修のときとは違い、研修でつまづくことはありませんでしたか。

つまづきは普通にありました。

研修のレベルが上がったこともあり、最初の頃は分からないことだらけでした。
テキストを読んでもなにが書いてあるのか分からず、講師に噛み砕いて説明してもらいやっと理解できるという状態でした。

しかし、それは基礎研修のときも同じだったので「きっと乗り越えられる」という自信がありました。
講師には元AWSのSEの方もいるので、本当に心強かったですね。

月に一度「エイトビットカフェ」という自由参加のイベントが開催され、コーヒーやお菓子を楽しみながら講師と自由に話す機会があります。
これが私にとってちょうど良い息抜きになりました。そこで進路相談にも乗ってもらいましたね。

LPICレベル1に合格したということですが、SAAはどうでしたか。

残念ながら、合格することができませんでした。悔しい気持ちはありますが、今はもう気持ちを切り替えて再チャレンジの準備を整えています。
2ヶ月の研修期間が終わったので、今は自宅でSAAの勉強をする毎日です。
講師とはSlackで繋がっており、分からない事があればすぐに質問できるので、心細くなることはありません。

今後について

次はどのようなクライアント先で働きたいのですか。

AWSを実際の業務で使用しているクライアントを希望しています。
勉強も重要ですが、エンジニアにとって最も大切なのはプロジェクトでの経験だと考えているので。
次のクライアント先で着実に実務をこなし、成長していきたいですね。

「早く新しいクライアント先で働かないと」という焦りはありませんか。

ほとんどありません。LPICレベル1の資格を持っているので、以前の自分より市場価値が高くなっているという自信がありますし、SAAの試験に合格する手応えも感じています。
LPICレベル1とSAAを持っていれば、きっと新しいクライアント先でも活躍できるはずです。

2ヶ月の研修期間は終わっていますが、同額の給与が支給されています。ですから、生活の心配をする必要がありません。
2次研修制度は、本当にエンジニアのことを考えて作られているなと感じます。

将来はどのようなエンジニアになりたいのですか。

1台のパソコンを武器に、AWSを使いこなすエンジニアとして働き続けたいですね。
出産や育児のために一時的に仕事を離れたとしても、資格やスキルがあれば戻ってこれるはずです。
私がいちばん自由に働けるのが、エンジニアという仕事なのだと思います。