introduction

「教育とスキルアップ」はエイトビットの核であり、IT業界にとっての重大な課題です。

3年半という期間、エンジニアとして同じプロジェクトで仕事を共にしてきたY.MさんとM.K
さんはチームをまとめるリーダーと次期リーダー候補。
スキルアップをし続けていくことが難しい業界の中で、着実な成長を続けてきた理由とは?
お話を伺っていくうちに2人のキャリアを支えてきた、「エンジニアとして大切な“資質”」と「エイトビットの理念」が見えてきました。

TALK MEMBER

Y.M.

Engineer Div.

Y. M.

M.K.

Engineer Div.

M. K.

見て学んで真似る――だから伸びる

Y.M.さん、M.K.さんはいつごろから上司・部下の関係になったんでしょうか?

M.K.

私が入社して参加した最初のプロジェクトからです。
その後、私が次のプロジェクトに変わった際に、最初だけ別だったんですが、またすぐにご一緒させていただいたので、エンジニアになってからの3年半、ほとんどの時間をY.M.さんの元で勉強してきたかたちになります。

Y.M.

もうそんなに経つんだ(笑)。
もともと物覚えがいいなとは思ってたんですけど、文系未経験で入ってきたこともあって初めは技術的な指導というより、作業的なことが中心で、他のメンバーの手伝いなどを通して学んでもらう感じでしたが、最近だと相談しながらも技術的にかなり難しいことも自力でできているし、プロジェクトに新しく入ってきた人に教えたりもしているので、もうすっかり安心して色々なことを任せられるエンジニアになりましたね。

M.K.

ありがとうございます。
Y.M.さんも元々は出版業界で編集をされていらっしゃったので、文系からの転職でしたよね。努力とか苦労とか、たくさんされたんじゃないですか?

Y.M.

んー、実は“努力”ってあんまり好きじゃないんだよね。というよりは、単純に「面白い」と思えたことが大きかったのかな。努力って思っちゃってたら続かないです。
私が18年くらい前、エンジニアとして最初に参加したプロジェクトは監視が主な業務だったんですが、どんな仕組みで動いているんだろうってことが気になって仕方なかった。

そのあとすぐにインフラの構築に移って、自分で考えて作ったものが動くとさらに面白かったです。何で何でって気になっちゃう性分なんですよね。
それを突き詰めていくと、自然と知識が増えていきました。それがだんだんと複雑になり、できることも広がって、今にいたるという感じです。
とはいえ、私はこれまでたくさんのエンジニアと仕事をしてきましたが、M.K.さんの成長速度だってすごく早いほうだと思いますよ。

M.K.

私なんてまだまだですよ。
とはいえ、1ヶ月前に新しい方がプロジェクトに入ってきて、今のプロジェクトでのルールや仕事の進め方などをレクチャーさせていただくこともあって、気が引き締まる思いもあります。

私が新人で何も分からない状況だったとき、Y.M.さんが専門的な手順書の内容を噛み砕いて、「これはこういう理由でこうなっていて、たとえば~」という感じで比喩などを使いながら分かりやすく教えてくれたんですが、今すごくそのときの経験が活きてますね。

自分が知っていることを誰かに伝えるときも、手順書に書いてあることをそのまま教えるのではなくて、Y.M.さんに習ったように自分なりに噛み砕いて伝えるように意識しています。

Y.M.

背景は伝えたほうがいいですよね。そのほうが伝わりやすいし、理解も深まると思うので。

もちろん私がそういう教え方を教えたわけではなくて、普段自分が学んでいくなかで、私の言っていることから感じ取ってくれているんだと思います。見て学んで、それを次の人に伝えていけるっていうのは誰にでもできることではないから、すごいと思います。やっぱり賢いです(笑)

リーダーになるための資質とは?

着実にステップアップしているM.K.さんですが、これからに期待することはありますか?

Y.M.

実は、M.K.さんのことを次のリーダーとして育てたいなと思っていて。
なので、ひそかに難しい仕事をお願いしたり、新しくチームに参加するエンジニアとの打ち合わせを任せたり、私の持っている管理業務を渡してるんです。
とはいえ、私がリーダーにしたいと思っているだけで、M.K.さんはどう思っているのかは気になりますね。

M.K.

Y.M.さんがめちゃめちゃできる方だから、私なんかが後任になったらみんな困っちゃいますよ。責任が大きすぎる……っていうのが率直な感想です(笑)

Y.M.

とはいえ世代交代はしていかないと(笑)
それに、リーダーとひと口に言っても、いろんなリーダーがいます。だからM.K.さんがリーダーになるとき、必ずしも私と同じカラーになる必要はないと思っています。
ここ2年くらいで伸びてきたM.K.さんの長所は、自己管理がきっちりできるところだと思うので、それを他の人、チームへと広げていければ十分にリーダーとしての役割も果たせるようになっていくんじゃないかな。

M.K.

自分なりに意識している部分なので、そう言ってもらえるのは嬉しいです。
自社の先輩やプロジェクトのプロパーさんは私より年齢もエンジニア歴も上なので、私が知らないこともたくさん知っている方々なんですよね。そういう方々のなかで今の自分がプラスアルファでできることって何だろうって考えてみて、まずは「与えられた案件をきちんとこなす」とか「期日を守る」とか基本的なことから積み上げていこうと思いました。“こいつ与えられたことはちゃんとやるよな”って思ってもらうのが、まず自分の価値になっていくかなと思って。

Y.M.

失敗してもいいからどんどんチャレンジしてほしいですね。やってもないことはまずできないので、“ひとまずやってみよう”くらいの気持ちで。
人が成長するときって、失敗が積み重なることでステージが上がっていくっていう側面もあると思うんです。だから失敗を恐れずやってみて、その失敗からきちんと学びながら、ステップアップしてもらえたらいいなと思います。

大切なのは“挑戦してみる1歩”

M.K.さんから見て、Y.M.さんはどんなリーダーでしょうか?

M.K.

私自身が、自分に与えられたことはきっちりしようっていうタイプなので、抱えている業務の進捗がよくなくて焦っていたりすると、普段なら周りに気を配れたり、手伝えたりするようなことも、気が回らずに抜けてしまうことがあります。
Y.M.さんは、いつも各プロジェクトの全体が頭に入っている状態で助言やコメントをくれるので、なんでそんなに視野が広いんだろうっていうのはいつも疑問でした。

Y.M.

それは色々経験してきたから(笑)
メンバーのときも、リーダーになってからも、たくさん失敗してきたし。

M.K.

そうなんですか?

Y.M.

リーダーを任せてもらえるようになって割と最初のほうだったかな。自分でやればできるけど、人に任せるときってなかなか思う通りには動いてもらえないから、だんだん自分でやったほうが早いって考えになっていきました。
だから、自分1人でできるっていう考えになっちゃうと良くないね。

M.K.

任せるって大変なことですよね。勇気がいるんだろうなぁと思います。

Y.M.

だから今は計画と結果だけ確認するようにしています。仕事を渡すときの説明をちゃんとやって、結果はまたきっちり確認する。もしそこでおかしくなっていたら間にも入るけど、基本的にはプロセスにはあまり干渉しない、って感じですね。

M.K.

なるほど……Y.M.さん、本当に私がリーダーになれると思いますか?
自分では絶対無理だなって思うんですけど(笑)

Y.M.

最初から上手くできるとは思ってないかな(笑)
リーダーにはそれぞれにカラーややり方があるけど、誰でもリーダーになれるってわけじゃないと思います。ただ、これまでずっと一緒に仕事をしてきて、M.K.さんはいつか必ずどこかでリーダーになるときがくるだろうし、やっていけば必ずできるようになるだろうなとは感じています。

成長が止まりかけたときに支えてくれる会社

人から人への教育、成長し続けていくことというのは、エイトビットの理念の核になる部分でもありますが、研修制度のような仕組みだけではなく、働く1人1人の意識にも、その理念が通底されているように感じます。

Y.M.

そうですね。
エイトビットの前身となる会社のときから、勉強会を開いたりすることは活発でした。
そういう企業風土のようなものが今、より規模が大きくなってきちんと整備されて、教育の部門を作って行われているということだと思います。

ただ、エイトビットのように教育を軸にしている会社は珍しいです。
ITスクールのように教育に特化している会社はありますが、自前で研修施設を持っていたり、経験者向けに2次研修を実施したりというのは、あまり聞いたことがないですね。

M.K.

私は前のプロジェクトが終わってからすぐ次のプロジェクトに入ったので、まだ2次研修を受けたことはないんですよね。
営業の方のサポートもあって、そのときの自分の実力に対して適度なプロジェクトにアサインしてもらっているので、実務のなかでタイミングよく力をつけられているのかなと思います。
なかなかスキルアップに繋がりにくいプロジェクトもゼロではありませんし、人によっては次の段階に進もうにもステップアップしづらいこともあります。
そういうときに1度スキルアップに集中してステップアップするために、2次研修があるんだと思います。

Y.M.

プロジェクトに参加しながらスキルアップできたら1番ですが、そういうプロジェクトは多くないですし、参加するハードルも高いので難しいからね。
とはいえ、エンジニアは学ぶことを止めたら成長も止まってしまう仕事です。もちろんプロジェクトのなかで学べることも、教えられることもたくさんありますが、新しいことに挑戦できる環境がエイトビットは充実していますから、それをうまく使ってステップアップしてもらえたら、エンジニアとしての市場価値も高まって、仕事の楽しさややりがいも感じられるのかなと思います。